燃費の単位と換算値
| 単位 | 記号 | l/100 km 換算 |
|---|---|---|
| 100 キロメートルあたりリットル | l/100 km | 1 l/100 km基準単位 |
| 米ガロンあたりマイル | mpg | 235.215 l/100 km |
| 英ガロンあたりマイル | mpg UK | 282.481 l/100 km |
| リットルあたりキロメートル | km/l | 100 l/100 km |
| 100 マイルあたりガロン | gal/100 mi | 2.35215 l/100 km |
よくある質問
mpg から 100 キロメートルあたりリットルへはどう直しますか。
米ガロンであれば、235.21 を 1 ガロンあたりのマイル数で割ります。30 mpg なら 7.84 l/100 km、40 mpg なら 5.88 l/100 km です。英ガロンは 5 分の 1 大きいため定数は 282.48 になり、英国式の 30 mpg は 9.42 l/100 km にあたります。どちらのガロンか書かれていない表示には、20 パーセントの不確かさが残ります。
なぜ燃費は平均できないのですか。
逆数の目盛りでは、平均は数字の平均になりません。5 l/100 km の行程と同じ距離の 10 l/100 km の行程なら、平均は確かに 7.5 l/100 km です。消費は 1 キロメートルごとに足し合わされるからです。ところが同じ行程をマイル毎ガロンで見ると、47 mpg と 23.5 mpg の平均は 35.3 mpg ではなく 31.4 mpg になります。アメリカの当局が 100 マイルあたりのガロン数も併記するのはそのためで、こちらは平均できます。
15 から 20 mpg と 30 から 40 mpg、得なのはどちらですか。
15 から 20 のほうが、はるかに得です。二つ目の跳びのほうが 2 倍大きく見えるにもかかわらずです。100 マイルあたり、15 mpg は 6.67 ガロン、20 mpg は 5 ガロンで、1.67 ガロンの節約になります。30 mpg は 3.33 ガロン、40 mpg は 2.5 ガロンで、節約は 0.83 ガロン、半分にすぎません。逆数の目盛りは上のほうで差を押しつぶします。家庭でいちばん燃費の悪い車を替えるほうが、いちばん良い車を改善するより効くのはこのためです。
電気自動車はどう比べればよいですか。
100 キロメートルあたりのキロワット時で比べます。100 キロメートルあたりのリットルとまったく同じ形の目盛りで、向きも同じ、数字は小さいほど良いことになります。小型の電気自動車で 15 kWh/100 km ほど、大型セダンで 20 から 25 です。アメリカはむしろ MPGe、すなわちガロン当量あたりのマイルを用い、ガソリン 1 ガロンを 33.7 キロワット時とみなします。これはエネルギーの等価であって費用の尺度ではありません。キロワット時とリットルは同じ値段では買えないからです。
リットルあたりキロメートルはどこで使われていますか。
日本、インド、ブラジル、そして東南アジアの一部です。目盛りの向きは英語圏と同じ、体積あたりの距離ですが、単位はメートル法です。20 km/l は 5 l/100 km、15 km/l は 6.67、10 km/l は 10 にあたります。換算はマイル毎ガロンと同じ割り算で、定数が 235.21 ではなく 100 になるだけです。
二つの単位は、別々の問いに答えている
100 キロメートルあたりのリットルは「この移動にいくらかかるか」に答え、1 ガロンあたりのマイルは「満タンでどこまで行けるか」に答えます。同じことの言い換えではなく別々の問いであり、足し算ができるのは前者だけです。6 l/100 km で 200 キロメートル走り、続いて 9 l/100 km で 100 キロメートル走れば合計 21 リットル、ただの比例計算です。同じ行程をマイル毎ガロンで足すことはできません。ヨーロッパの表示規則が走行距離ではなく消費量を求めるのはそのためです。
公表される数値のほうも、車が変わらないまま変わりました。ヨーロッパは 2018 年に試験サイクルを NEDC から、実走行に近い WLTP へ切り替え、公表燃費は一夜にして 2 割ほど悪化しました。アメリカも 2008 年に同じように算定方法を改めています。単位に責任はなく、動いたのは測定の手順です。2016 年の諸元表と 2020 年の諸元表を比べることは、別々の試験を比べることにほかなりません。