3つの温度目盛
| 目盛 | 記号 | 基準点 |
|---|---|---|
| 摂氏 | °C | 0 °C = 水が凍る |
| 華氏 | °F | 32 °F = 水が凍る |
| ケルビン | K | 0 K = 絶対零度(−273.15 °C) |
よくある質問
ケルビンに度の記号が付かないのはなぜですか?
ケルビンは度ではなく、絶対零度から始まる目盛そのものの単位だからです。300 °K ではなく 300 K と書きます。度記号は 1967 年に表記から外されました。
摂氏と華氏が一致する温度はありますか?
−40 度です。両方の目盛が同じ数になる唯一の点で、−40 °C = −40 °F となります。x = 1.8x + 32 を解くと得られます。
華氏を今も使っている国はどこですか?
アメリカ合衆国とその領土、プエルトリコ、グアム、米領ヴァージン諸島、米領サモア、北マリアナ諸島に加えて、カリブ海と太平洋のいくつかの国、バハマ、ベリーズ、ケイマン諸島、パラオ、マーシャル諸島、ミクロネシアです。それ以外の地域では天気は摂氏で伝えられます。カナダは1975年に切り替えましたが、現地で売られるオーブンやプール用温度計、サーモスタットは今も華氏表示が多く、カナダのレシピが同じページで二つの目盛を混ぜるのはそのためです。
体感温度は換算できますか?
数値としてだけで、そこが落とし穴です。風冷えの指数も暑さ指数も測定値ではなく、気温に風速や湿度を組み合わせた計算式です。カナダとアメリカが2001年11月に共同で採用した北米の風冷え指数は、高さ10メートルの風と時速4.8キロの歩行を前提にしています。日陰の温度計が体感値を示すことはなく、指数を別の目盛で出し直すには、換算後の数値ではなく元のデータが要ります。
レオミュール目盛とは何ですか?
四つ目の目盛です。水が凍る点が0 °Ré、沸く点が80 °Réなので、1度レオミュールは1.25 °Cに当たります。19世紀末までヨーロッパ大陸の広い範囲で基準とされ、同時代のフランスやロシアの小説に出てくる温度が今の読者に伝わらないのはこのためです。イタリアやスイスのチーズと製糖の文献に今も残っており、読むには1.25倍します。
三つの目盛り、二つの定点、そして絶対零度
摂氏と華氏は −40 度で交わります。両方の目盛りが同じ数を示す唯一の点です。二つは原点も刻み幅も違い、華氏の 1 度は摂氏の 9 分の 5 にすぎません。ですから 10 度の変化は、どちらの目盛りで語るかで別の意味を持ちます。米国の天気予報が実際より大きく振れて聞こえるのは、このためです。
ケルビンは絶対零度、すなわち摂氏 −273.15 度から始まります。熱運動が最小になり、それより下がない温度です。刻み幅は摂氏の 1 度と同じで、だからこそ 300 K と書いて「度」を付けません。ケルビンは度ではないからです。四つ目の目盛りであるランキンは、同じことを華氏から行い、いまも米国の一部の工学計算に残っています。